取り返しのつかない間違いをしてしまったらどうすればいいですか?

お坊さんを目指して日々精進中。百年企業型経営コンサルタントの青木 忠史(あおき ただし)が、フォロワー様・読者様・お客様からいただいたお悩みに向き合います。

回答者情報

青木忠志(あおき ただし)

■経営コンサル歴20年|元警察官
■日本建築塗装職人の会 会長
■父の借金6000万円を3年で完済
■700社以上の中小企業へ”非上場の百年企業型経営”を指導

目次

今回のご相談内容

チラシを制作して印刷し、発送後に内容の間違いが発覚しました。訂正して再発送するつもりですが、発送済みのものに関しては取り消すことができません。
このような取り返しのつかない失敗・間違いには、どのように対応すればいいのでしょうか?

青木 忠史

取り返せない失敗・間違いは
アイディア次第で逆転できる!

仕事をしていく上で、取り返しのつかない失敗はつきものですよね。しかし、失敗自体は大した問題ではありません。大切なのは、そこで逆転の発想ができるかどうかです。

失敗や間違いを逆手に取ることはできないか?

私が経営していた塗装会社(現在は会長職)で、経験した出来事を例に挙げて、対応策をお話しさせてください。

暑中見舞いの制作・発送をオフィス代行会社に依頼した時のことです。発送が済んだ後に、「暑中」が誤って「書中」になっていたことが発覚しました。

30万円ほど払ったにもかかわらず、約1,000軒のご家庭に「書中見舞い」が届いてしまったのです。

もちろん、代行会社は真っ青です。「当社が全額負担してお詫びの手紙を出します」と提案してくれたのですが、私はいったん保留にしました。

私たちの名前で「書中見舞い」を出してしまったのは恥ずかしいことですが、それを逆手にとる術があるはずだと考えたのです。

逆転の発想で「間違い」→「間違い探し」に

そこで考えついたのが、お詫びの手紙の代わりに、正確な「暑中見舞い」を出してもらうことでした。

そして、「以前お送りしたハガキには、一ヶ所だけ間違いがありました。気付いた方にはリフォームのクーポン券5,000円分をプレゼントいたします」という一文を付け加えてもらいました。

「書中見舞い」と「暑中見舞い」を、間違い探しにしてしまったというわけです。

当時、私たちの会社はまだ軌道に乗っておらず、月に数回しか電話が鳴らない状態でした。しかしこの試みにより、一気に数十件の問い合わせが入ったのです。「面白いことするね」というお客様の声を聞き、私は内心ガッツポーズでした。

アイディア次第で失敗は成功に変わる!

このように、アイディア次第で失敗を成功に変えることはできます。

失敗をして「どうしよう」と困惑しているだけでは、事態は好転しません。謝罪をするだけではなく、マイナスをプラスに転じるアイディアを考えてみましょう。

とはいえ、突然「逆転の発想をしろ」というのは難しいと思います。特に、失敗の渦中にいるときは混乱してしまい、なかなか発想を転換できないでしょう。

そういうときは人と違うことを考えてみてください。失敗に屈せず、個性的な発想でピンチを乗り越えましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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