「今は情報化社会だから、インスタグラムやXなどのSNSで発信した方がいいのでは?」
…と暗中模索している中小企業の経営者も多いのではないでしょうか?
目先の利益より“永く続く”会社を増やしたい!
百年企業型経営コンサルタントの青木 忠史(あおき ただし)です。
【お坊さんを目指して日々精進中】
今回は、百年企業型経営のデジタルマーケティング戦略について。
結論から申し上げると、地域密着のエリアマーケティングであれば、必ずしもSNSのような時代の流れに合わせる必要はありません。
「周りがみんなやっているから」という理由でSNSを使うのではなく、自社の事業に合わせたマーケティング戦略をやりましょう。
デジタル+アナログの組み合わせでお客様とコミュニケーション
私は、マーケティングはお客様とのコミュニケーションだととらえています。
今はほとんどの潜在的なお客様はネットで検索するため、お客様とのコミュニケーション手段としては少なくともホームページは必要です。
しかし、あくまでお客様とのコミュニケーションが目的ですから、ホームページも華美に飾り立てる必要はありません。シンプルでいいのです。
コンテンツSEO型のホームページを構築する
一言にホームページと言っても、作り方や構成には様々なやり方がありますが、私はコンテンツSEO型のホームページを作ることをおすすめしています。
コンテンツSEO型のホームページとは、良質なコンテンツを継続的に発信し、コンテンツを積み上げることで、インターネットの検索エンジンからの集客を狙うホームページのことです。
デジタルマーケティングとしては、最低限このコンテンツSEO型のホームページを制作し、地域にチラシを配り、お客様のフォローのDM(ダイレクトメール)を送るなど、アナログ的な手法も含めて、お客様がスムーズに受け入れてくれるような、地道なマーケティング戦略に絞るのです。
お客様が真に求めている情報をホームページの中で発信する
ホームページを見にくる潜在的なお客様が知りたいことや、既存のお客様にリピートしてもらうための最低限必要な情報は、経営者ならわかっているはずです。
全ての接点でのお客様とのコミュニケーションを分析し、それぞれの接点を通して、お客様は自社に何を求めているのかを掌握することから始めましょう。
「コンサルタントのアドバイスだから」とか「ライバル会社は派手だから」と、他社の真似をしてごちゃごちゃしたホームページにするのではなく、等身大の自社を表現するシンプルなものが良いと、私は様々な経験則からも考えております。
百年企業のホームページは、顧客が求める情報をシンプルに記載
ちなみに、百年企業のホームページはことごとくシンプルで、日本人の好みなのかもしれませんが、白、黒、ベージュ、エンジ色を使っている企業が多いです。
年商10億円規模までの百年企業のホームページは、見込み顧客や既存客が求めている情報をシンプルに載せているイメージです。
中小企業の場合、ホームページはシンプルにして、チラシやDMなど必要に応じた媒体を組み合わせて利用する。古い手法かもしれませんが、この組み合わせが実は最も集客効率がいいのです。
集客できないのはホームページや広告戦力が悪いから?
「集客できないのはホームページや広告戦略が悪いせい」と判断する経営者もいますが、実際は、表現方法が複雑で分かりにくいことが最大の原因であり、次にその会社の商品やサービスが悪いからという場合がほとんどです。
お客様はバカではありませんから、欲しいサービスはきちんと吟味するわけです。
ホームページのデザインが悪い会社だから選ばれないというわけではなく、自社商品が共感されないから選ばれないのに、ホームページを飾り立てたりチラシをオシャレにすれば集客できると見当違いをしている経営者はとても多いのです。
オンリーワン・ナンバーワンをありのままに表現しましょう
飾ったり背伸びをするのではなく、ありのままの等身大で経営を行うということは、一つの戦略ともなるわけです。現状ありのままの魅力でマーケットを開拓しましょう。
マーケティングで重要なのは、オンリーワン・ナンバーワンをきちんとありのままに表現することです。
地元では名も知られていて手堅く商売をしている会社が、隣の市まで拡げたため、ライバルが多くなって負けてしまうことがあります。新たな地域に広告や宣伝を打っても「そんな小さな会社は知らない」と思われるため、かけた費用は無駄になります。
それなら地元の学区内、町内といったエリア内の小さなマーケットで「〇〇区内でナンバーワン」という方が地元客には刺さりやすいでしょう。
年商1億円規模までの小さな会社の経営者は、このようなマーケット感をもった上で、デジタルとアナログを上手く組み合わせながら、自社のオンリーワン・ナンバーワンの魅力をお客様に伝えていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。