お坊さんを目指して日々精進中。百年企業型経営コンサルタントの青木 忠史(あおき ただし)が、フォロワー様・読者様・お客様からいただいたお悩みに向き合います。
青木忠志(あおき ただし)
■経営コンサル歴20年|元警察官
■日本建築塗装職人の会 会長
■父の借金6000万円を3年で完済
■700社以上の中小企業へ”非上場の百年企業型経営”を指導
今回のご相談内容
人と話したり社交的な場が苦手です。内向的な性格の自分を社交的に変えるために努力した方がいいのでしょうか?
無理に社交的にならなくていい!
プロフェッショナルになろう!
あなたは内向的な自分を変え、社交的な人物になりたいと考えているのですね。成長意欲があるのは素晴らしいことです。しかし、社交的になることが必ずしも成功の近道とは限りません。
人の特性は一長一短
「社交的な人が成功者になる」「内向的な人が成功するのは難しい」
こんな声を聞くこともあるでしょう。世間一般的には、こういうイメージがあるかもしれません。
しかし、考えてみてください。社交的な人は華やかな人生を歩んでいるように見えますが、落とし穴もあります。注目を集められる人は、反感も買いやすかったり、目立ちすぎることで失敗を招くこともあります。
社交的で人間関係が複雑になればなるほど、トラブルや問題に巻き込まれる可能性も高くなるでしょう。
このように人の特性というのは一長一短です。長所とされる特性が、プラスの効果だけを発揮するとは限りません。逆に考えれば、短所と考えられる特性にもプラスの面があるということです。
内向的な性格の長所は自分の世界に打ち込めること
外交的・社交的な人が、外の世界を広げる才能に長けているのに対し、内向的な人は自分の世界を深く掘り下げていくのが上手です。
その特性を活かして1つのことを追求していけば、いずれはその道を極めてプロフェッショナルになることができます。
自分の道を突き進んで結果を出せば、「自分らしく生きること」に確固たる自信が持てるようになります。そうすれば、いくら世間が「社交的」主義であっても気にならなくなるでしょう。
自分の特性をよく理解することが大切
何よりも大切なのは、自分の特性をよく知ることです。
自分自身のことをしっかりと理解していない状態で行動を起こしても、なかなか思うようにはいきません。
自分のゴールが見えていないので、正しい選択肢がわからないのです。すると、本来は内向的な人が営業や接客をしたり、外向的な人がデスクワークに就いたりと、あべこべなことが起こります。
そこで「自分を変えた方がいいのかもしれない」「自分には合わないのかもしれない」と落胆するのではなく、自分の「本当の特性」に目を向けましょう。
自分の特性を曲げてまでその環境に居続けるよりも、自分がありのままで活躍できるフィールドを目指した方が良いのではないでしょうか。
現状だけで判断しない方がいい場合もある
ただ、中にはこんな人もいます。子どもの頃は社交的でクラスの中心にいたのに、いつしか一匹狼になっていたタイプの人です。
こういう人は、現状だけで「自分は内向的だ」と判断しないように注意してください。
あなたは人生のどこかで、社交性を失うきっかけとなった経験をしたはずです。たとえば、転校などの環境の変化、身近な人との別離、受験の失敗など、大きな変化をもたらす出来事はありませんでしたか?思い当たるのであれば、それ以前の自分を「本当の自分」だと考えましょう。
あまりにも大きな経験を受け止めきれずに「本当の自分」を閉ざしてしまったという可能性もあります。もう一度過去に立ち戻り、自らの心の扉を開いてみましょう。
そこで初めてあなたの本質があらわになります。その本質をもとに、自分の特性を分析してみてください。
逆に子どもの頃は目立たなかったのに、大人になってから成功したタイプの人もいます。ゲームが好きだった子がエンジニアとして活躍するなどのパターンです。
これは自らの「志向性」をうまく武器にしている例といえるでしょう。
どんな人にも特性があり、それを生かせる生き方があります
無理のある生き方をしても、決してあなたのためにはなりません。
外向的・内向的かかわらず、自分の特性を伸ばせる場所や仕事を見つけましょう。それこそがあなたの魅力を最大限に発揮できる生き方です。
「社交的にならなければいけない」「変わらなければいけない」と自分を追いつめず、輝きながら生きられる場所を探してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。