【中小企業の人材採用】経営者との「マッチング型採用」のすすめ

a couple of people standing in the middle of a street

中小企業の経営者さん、ついつい背伸びをして良い人材を欲しがりすぎていませんか?

青木 忠史

目先の売上なんて忘れてしまえ!
百年企業型経営コンサルタントの青木 忠史(あおき ただし)です。
【お坊さんを目指して日々精進中】

今回は、小さな百年企業の人材採用戦略のお話です。経営者の「理念・ビジョン・価値観」マッチング採用についてご紹介したいと思います。

目次

中小企業と大企業では人材採用基準が異なる

もちろん、会社の規模にかかわらず、経営者は優秀な人材を採用したいと考えており、大企業が募集しているような有名大学出身者を採用したいという気持ちはわかります。

しかし、ブランド力もビジネスモデルもある大企業は「運営」のための人材採用ですから、中小企業とは採用基準が異なります。

たとえば、もうすぐ百年企業となる年商8000億の某上場会社の男性社員には、野球部出身者が大勢います。元気と馬力と協調性のあるチームプレーのスポーツ経験者が自社の運営には適している、と考えているからです。

そのような採用傾向があるため、OB訪問にも体育会系の学生が来ます。必然的に同じようなタイプの社員が採用され、増えていきます。それで会社が伸びているわけですから、ビジネスモデルと採用スタイルがマッチしているのでしょう。

中小企業は経営者との相性が非常に大切

すでにビジネスモデルが確立され、社員数も多い企業は、学校の成績が優秀で何事もそつなくこなす人材を選べば問題はありません。

しかし、中小企業の場合は能力より何より、経営者との相性がとても大切です。

中小企業は、経営者の理念やビジョンにマッチして、お客様に地道にサービスを提供できる人材を採用することが重要となります。

ネットや紙媒体などで理念やビジョンを訴えた求人募集をしつつ、知り合いのツテを探るなど、新旧、ありとあらゆる方法を駆使して経営者の弟子となるような人材を探しましょう。

社員が友人を紹介したいと思える組織づくり

なかでも一番有効なのは、現在自社で働いている社員に、仲の良い「友人・知人」を紹介してもらうという方法です。

社員は経営者の理念やビジョンに共鳴して働いているわけですから、その社員が「この人ならこの会社と合いそうだ」という判断ができるはずです。「類は友を呼ぶ」というわけです。

むやみな縁故採用は問題ですが、社員が友人を紹介したがる組織づくりをすると採用もうまくいきやすいといわれています。

友人・仲間の協力でうまくいっている組織もたくさんある

永く続いている工事店も、操業時は経営者の中学時代の同級生といった友人が協力して立ち上げた、という例はよくあります。

有名なロックバンドでも、ビートルズやローリングストーンズなど、学生時代の仲間で結成されたバンドはたくさんあります。

会社も同じで、気心の知れた仲間が集まれば、経営者の姿勢に共鳴しやすく、組織づくりもしやすくなるでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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