中小・零細企業に奇跡の成長をもたらす人材戦略「のび太くん採用」を提唱しています。
目先の売上なんて忘れてしまえ!
百年企業型経営コンサルタントの青木 忠史(あおき ただし)です。
【お坊さんを目指して日々精進中】
今回の記事の内容は、『奇跡の成長を呼ぶ のび太くん採用』(サンライズパブリッシング)で詳しく書いております。
興味を持ってくださった方は、ぜひお手に取ってみてください。
のび太くんとは、皆さんご存知『ドラえもん』(藤子・F・不二雄原作/小学館)に登場する、あの「のび太くん」に象徴される、地味で覚えは悪いけれど、素直で我慢強い人のことです。
中小企業で採用するべき「のび太くん」とはどんなタイプ?
たいていの企業は「明るく元気な人」「コミュニケーション能力が高い人」「やる気や行動力にあふれた積極的な人」を採用したいと考えています。ところが、そうした条件を有する人は、中小企業ではなく、大企業に就職することが多いのです。
では、中小企業で採用するべき「のび太くん」とはどういうタイプでしょう?
それは「自社でも余裕をもってマネジメントできる人」「どこにも勤めることができないと思われる人」です。
具体的にいえば、学力は下から数えたほうが早く、これという特徴のない可も不可もないタイプで、それまでの人生で成功体験に乏しく、仕事覚えが極端に悪い、というような人です。
あえて「のび太くん」を選んで採用するべき理由
こうした人をわざわざ選んで採用する会社は皆無でしょう。しかし、こうした人たちは一度就職したら退職する確率はかなり低いのです。ほかに就職できないから当然でしょう。
どこも採ってくれない自分を採用してくれた会社に感謝し、経営者に対しても素直な忠誠心を抱いてくれます。
しかものび太くんは仕事覚えがよくないため、仕事の流れややり方を会社が考え直す必要が出てきます。のび太くんでもスムーズに仕事ができるようにするということは、多くの人が働きやすくなるということにも繋がります。
企業における「指示待ち族」は何かと批判の対象になりますが、これは的確に指示さえすればそれに応えるために頑張って働けるということでもあります。
そのためにも理念に立脚した「仕様書=マニュアル」が必要というわけです。仕事覚えが悪いのび太くんたちはマニュアルをしっかり守り、マニュアルから外れたことはやりません。それが結局、会社の成長にもつながります。
会社と社員がともに成長していける「のび太くん採用」
中小企業の経営者は、のび太くん系人材でも成果を挙げられるようなビジネスモデル設計を行うからこそ、会社を永く継続させていくことができるということを理解しておいていただきたいと思います。
会社と社員がともに成長していける採用法、それが「のび太くん採用」なのです。
ちなみに“本家”ののび太くんには、思いもよらぬ才能がありました。射撃の腕は一流ですし、あやとりの腕前は天才的です。
人数が少なく、社員との距離の近い中小企業の経営者は、社員が大勢いる大企業の上下関係よりも、各人の個性をつかみやすいのですから、のび太くんの思わぬ長所を見つけ、活かすことも可能かもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。